エージェンティック・メタハーネス
BeesBuild は「エージェンティック・メタハーネス」です。複数のハーネスを同じ口で束ねて動かし(メタハーネス)、その全体を AI のエージェント自身が命令で操作できる(エージェンティック)作りになっています。

ハーネスとメタハーネス
ハーネスは、AI のエージェントが仕事をするための道具立てです。Claude Code を例にすると、モデル、ファイルやシェルなどの道具、MCP、CLAUDE.md や許可の設定といった決まり、動かす場所(サンドボックス)をひとまとめにした物がハーネスです。
メタハーネスは、ハーネスを何本も束ねて動かす、ハーネスのハーネスです。BeesBuild は次のことを受け持ちます。
- 役ごとに、どのハーネス・モデル・場所で動かすかを決める。
- どのハーネスも同じ口で起こし、状態と止まりを同じ形で受け取る。
- ハーネスどうしの通信をつなぎ、切れても続きから届ける。
- 守りの決まり(許可・データの扱い・監査)を、全部のハーネスにそろえて書き出す。
束ねるハーネス
| 区分 | ハーネス | 主な使い道 |
|---|---|---|
| 主力 | Claude Code・Codex・GitHub Copilot | 統括、設計と実装、試験とレビュー |
| サブ | Antigravity・DeepSeek | 画面の試作、下書きと翻訳。どちらも API キーの道で動かす |
| 高度な設定 | OpenCode・Qwen Code・Kimi Code | ACP(エディターと AI をつなぐ決まり)でつなぐ。設定で入れた時だけ |
このほか、BeesBuild の中で働く AI として BeesAgent があります。仕事ごとにエンジンを選び、既定は Claude Code CLI です。Grok Build・Muse Code・Cursor・Devin・DeepWiki・OpenClaw・Hermes Agent は、利用規約の確認が済むまで接続の対象から外しています。
それぞれの詳しい扱いは対応するハーネスの一覧にあります。
同じ 7 つの口でつなぐ
コアは、どのハーネスにも同じ 7 つの口で話します。
| 口 | 役目 |
|---|---|
| 始める | セッションを起こす。役・作業のフォルダー・使うアカウントを渡す |
| 渡す | 仕事や追いの指示を送る |
| 流れを受ける | 出来事の流れ(考えている・道具を使った・許可を待っている・終わった)を受け取る |
| 止める | 安全に止める。続きから再開できる形で残す |
| 残りの量 | 利用枠の残りとリセットの時刻を、取れる範囲で読む |
| アカウント | どのアカウントで動いているかを名乗る |
| 健康 | 動いているか、応答が返るかを確かめる |
口の中身は、ハーネスごとの公式の対話なしの口です。Claude Code は claude -p の stream-json、Codex は codex exec --json、GitHub Copilot は copilot -p --output-format json を使います。適合の試験 20 本に通ったハーネスだけを「接続済み」にします。詳しくはエンジンと共通の 7 つの口を見てください。
エージェントファースト
BeesBuild の画面でできる操作は、全部 hb の命令(BeesBuild の CLI)でもできます。AI は画面を操作せず、hb の命令で設定を変えます。コントロールセンターで「このハイブのレビューを Codex に任せて」と話すと、エージェントが地図をそのページへ動かし、hb の命令で設定を変えます。
AI に任せられない操作もあります。お金・鍵・削除・外部への送信・本番・権限に関わる操作の前には、必ず人に確認のカードを出します。AI が変えた設定は一覧に残り、1 回の操作で元に戻せます。
切れない通信
ハーネスどうしは、BeesBuild の中の Hive Bus(この PC の中だけで開く MCP の口)で話します。会話はそれぞれ名札(ハーネス・アカウント・ハイブ・役・会話の番号)を名乗り、手紙は宛先ごとの郵便受けに貯まります。頼みと返事には同じ糸の番号が付くので、途中で切れても、つなぎ直した後に続きから届きます。3 回続けて届かない時は人の番に知らせます。
考えることを先に入れておく
群れで作る時は、セキュリティや決まりを 1 本ずつのスレッドに任せると抜けが出ます。BeesBuild は、開発の前に考えておくべきことを仕組みとして持っています。
- ハーネスの設計:役ごとに、ハーネス・モデルと思考の量・動かす場所・サンドボックス・道具・MCP・スキル・API を決め、そこからスキルやエージェントの構成を作ります(ハーネスの設計)。
- 連絡の決まり:できる・できない・聞くをブロックで組み、hooks・許可の設定・AGENTS.md・スキルへ書き出します。
- データの扱い:AI ごとに、渡してよい物の段を決め、秘密は隠してから渡します(データの扱い)。
- セキュリティの背骨:鍵を持たない、権限は最小、外の文書の指示に従わない、全部を記録して危ない操作は止める、など 8 つの決まりがどの層にも効きます(守りの背骨 8 つ)。
生成物を 1 か所で管理する
スウォームで作ると、設計書・PR・決めごと・引き継ぎ・会話の記録が大量に出ます。BeesBuild は、これらを次の場所にまとめます。
- プロジェクトのフォルダー:1 つのプロジェクトに 1 つのフォルダーを決め、全部の AI が同じ絶対パスを使います。AGENTS.md・CLAUDE.md・連絡箱・成果物・資料・記録・リポジトリが入ります。
- 決めごとの記録:問い・選択肢・答え・理由・いつ決めたかを残します。
- 引き継ぎリスト:最新の引き継ぎに印が付き、受け取られたかが分かります。
- 監査の記録:ハーネスの会話の記録は既定で 30 日で消えるので、BeesBuild が写しを取り、長く残します。
公式の口だけを使う
BeesBuild は Claude Code を作り直しません。公式の Claude Code CLI を手を加えずに動かし、CLAUDE.md・スキル・MCP・hooks・プラグインといった公式の差し込み口で育てます。
配る版には Claude Code の本体を同梱しません。利用者が公式の方法で入れ、自分の API キーか契約でサインインします。BeesBuild はログインの資格を扱わず、保存も送信もしません。