ハーネスの設計
構想で「何を作るか」が決まったら、設計図の前に「何で作るか」を決めます。これがハーネスの設計です。役ごとに、どのハーネスで、どの AI に、どれだけ考えさせ、どこで動かし、どう守るかを 1 枚の表にします。
表を決めると、スキル・ブロックの分け方・エージェントの構成・鍵の設定が、表から作られます。人は表を直すだけで、ばらばらの設定ファイルを手で合わせる必要はありません。

7 つのタブ
ハーネスの設計の画面には、7 つのタブがあります。
| タブ | すること | 詳しく |
|---|---|---|
| 組み立て図 | ハーネスと AI のつながりを、図を見ながら組む | ハーネスの接続とエンジン |
| 連絡の決まり | 役ごとに、できる・できない・聞くを決める | ハーネスの接続とエンジン |
| 診断 | 今どこで、どう動いているかを調べ、危ない所を直す | ハーネスの接続とエンジン |
| 役ごとの表 | 役ごとの道具立てを決める | このページ |
| 試してから選ぶ | 同じ試験を全部のハーネスに流して比べる | 試してから選ぶ |
| できること表 | ハーネスごとの、できること・できないこと・規約の注意 | このページ |
| データの扱い | AI ごとに、渡してよいデータの段を決める | データの扱い |
役ごとの表
役ごとに、次の 5 つを決めます。
| 決める物 | 中身 |
|---|---|
| ハーネス | Claude Code・Codex・GitHub Copilot など(対応するハーネスの一覧) |
| AI と思考の量 | モデルと、考える量(下の表) |
| 動かす場所 | この PC・仮想マシン・クラウド |
| サンドボックス | 公式の CLI のサンドボックス・Docker・仮想マシン・読むだけ |
| 道具 | ツール・ライブラリ・MCP・スキル・API |
例として、教室ノートのハイブの表を載せます。
| 役 | ハーネス | AI と思考の量 | 場所とサンドボックス | 状態 |
|---|---|---|---|---|
| 統括 | Claude Code | Opus 5.5・高 | この PC・公式の CLI のサンドボックス | 試した |
| 設計・実装 | Claude Code | Sonnet 5.5・高 | この PC・作業のフォルダー | 試した |
| 試験・レビュー | Codex | 高 | この PC・Codex のサンドボックス | 試した |
| 守りの点検 | Claude Code | Sonnet 5.5・高 | この PC・読むだけ | Antigravity と比べている |
| キャラクターの画像 | 画像の AI を比べる | — | クラウド・手元 | 試してから選ぶ |
| 動画 | 動画の AI の API を直に呼ぶ | — | クラウド | 候補 |
| 下書き・翻訳 | DeepSeek(API) | — | クラウド・秘密を隠して渡す | 決定 |
状態は、候補・試してから選ぶ・比べている・試した・決定 の順に進みます。「決定」にするのは人です。
思考の量
思考の量は 5 段です。画面では日本語の名前で出します。
| 画面の名前 | 指定の値 | 向く役 |
|---|---|---|
| 低 | low | 決まった形の変換・小さな判定 |
| 中 | medium | ふつうの実装(Opus 5.5 の既定) |
| 高 | high | 統括・設計・レビュー |
| 超高 | xhigh | 難しい設計の問い・原因の分からない不具合 |
| 最大 | max | ほかで解けなかった時だけ |
上げるほど出来は良くなりますが、時間とトークンが増えます。どこまで上げるかは、試してから選ぶで測って決めます。見本の試験では、統括は「高」で足りました。「超高」との差は 1 点で、トークンは 35% 少なく済みました。
Claude Code は、1 つの会話からサブエージェントを同時に 20 まで動かせます。対話なしの形(-p)でも使えます。
表から自動で作る物
役ごとの表を決めると、次の物が作られます。表を直せば、作られた物も一緒に直ります。
| 作る物 | 中身 | 詳しく |
|---|---|---|
| スキル | 役ごとのスキルの束 | スキル |
| ブロックの分け方 | 役と道具に合わせたブロックの細かさ | ブロックに分ける |
| エージェントの構成 | 名札・役・エンジン・モデル・アカウント・場所 | スレッドと名札 |
| 鍵と接続 | 役ごとに要る鍵の参照(値は持たない) | 鍵と接続 |
| ツール・MCP・API の一覧 | 役ごとに使ってよい道具 | つなぐ・MCP・プラグイン |
AI に案を出させる
目的と予算を話すと、AI が値段の台帳と、試した結果から構成の案を出します。例えば「月 3 万円まで。画面の多い業務アプリ」と話すと、役ごとの表の案が出ます。決めるのは人です。
値段は、週に 1 回 AI が調べ直します(BeesAgent)。値上げがあれば知らせ、費用の見込みを直します。
Windows での安全な動かし方
どの役も、まず安全な動かし方を選びます。
| ハーネス | Windows での動かし方 |
|---|---|
| Claude Code | WSL2 か Docker Sandboxes の中で動かす。Claude Code のサンドボックスは、Windows の上では直接は動かないため |
| Codex | Windows の公式のサンドボックスを使う |
| 自由度の高い物(高度な設定で足すハーネスなど) | 仮想マシンか Docker の中だけ。既定は切 |
| Antigravity(サブ) | BeesBuild が動かすのは API キーの道だけ |
サンドボックスの外に書く道が無いか、秘密のファイルに触る道が無いかは、組み立て図と診断で確かめます(ハーネスの接続とエンジン)。WSL2 と Docker の準備は動かすのに要る物にあります。
できること表

役に当てる前に、「できるか」「安全か」「規約で許されるか」をこの表で確かめます。
| 欄 | 中身 |
|---|---|
| 段 | メイン・サブ・高度な設定 |
| 外から動かす | 対話なしで動かす口(claude -p・codex exec --json・copilot -p など) |
| 仲間どうし | サブエージェント・作業の写しなど、1 つの仕事を分ける機能 |
| 画像・動画 | 中から呼べる画像と動画の AI |
| サンドボックス | Windows で使えるサンドボックス |
| 規約の注意 | 規約で気をつける所 |
| 安全 | 高・中・注意 の 3 つ |
- 調べた物だけを書きます。調べている所は空けておき、推測で埋めません。
- 調べ役の AI が週に 1 回更新します。規約が変わった時は、この表と、ハーネスの設計のスキルを直します(技術のニュースと見張り)。
- 外したハーネスは灰色で残し、外した理由を書きます(対応するハーネスの一覧)。
- 画像の AI も同じ表で確かめます。公式の API が無く、自動の操作を規約で禁じている物は、人が手で使う物として扱います。
- この表は、法律の助言ではありません。
データの形
| 型 | 中身 |
|---|---|
HbHarness | ハーネス(段・動かす口・接続の状態) |
HbCapability | できること表の 1 行(調べた日・確からしさ) |
HbDataPolicy | AI ごとのデータの扱い(データの扱い) |