守りの背骨 8 つ
BeesBuild の守りは、8 つの決まりでできています。どのブロックにも、どの画面にも、どのハーネスにも同じに効くので、「守りの背骨」と呼んでいます。新しい機能を足す時も、この 8 つに合うかを先に確かめます。
8 つの決まり
| # | 決まり | 中身 | 詳しく |
|---|---|---|---|
| 1 | 鍵を持たない | 鍵は 1Password などの置き場に置き、BeesBuild は置き場の住所だけを持つ。AI には鍵の中身を渡さない | 鍵を持たない |
| 2 | 権限は最小 | 仕事に要る分だけの権限にする。BeesBuild 自身にも、管理の権限を常には持たせない | 鍵を持たない |
| 3 | プラグインと連携は隔離 | AI はサンドボックスで、プラグインは別のプロセスで動かす。連携のトークンは Nango が持つ | 隔離と検査と署名 |
| 4 | 入れる物は検査と署名 | スキル・MCP のサーバー・プラグイン・テーマは、入れる前に 5 段の確認を通す。配る物には署名する | 隔離と検査と署名 |
| 5 | 外の文書・ページ・メールの指示に従わない | 外から来た文は資料として扱い、中に書かれた指示には従わない | 外の指示に従わない |
| 6 | メモリには出どころと承認 | 記憶には出どころと日付を付ける。外から来た文は、人が承認するまで入れない | メモリ |
| 7 | 全部を記録し、危ない物は止める | 通った物も止めた物も記録に残す。危ない操作は 3 段で止め、取り返しのつかない操作は確認のカードを通す | 記録と監査・確認のカードと止める 3 段 |
| 8 | claude.ai のコネクターは仕事の AI では切る | Gmail などのコネクターは、仕事をする AI では使わない | つなぐ・MCP・プラグイン |
8 つ目には理由があります。仕事をする AI が個人のメールやファイルを読めると、外から来た文を読む道と、外へ送る道が 1 つの AI にそろってしまいます。だから外のサービスとの連携は、範囲を決めて BeesBuild に 1 回だけつなぎ、ハーネスからは hb の命令か MCP で頼む形にしています(つなぐ・MCP・プラグイン)。
守りの強さ
BeesBuild の守りの方針は、「許可は今のまま、事後に必ず気づく」です。AI の仕事を 1 つずつ止めて聞くことはしません。そのかわり、全部を記録し、危ない物だけをその場で止めます。
| 守り方 | 中身 |
|---|---|
| 決まりの中は自動 | 連絡の決まりの中の操作は、聞かずに進める。決まりから外れる時だけ、許可のカードで聞く |
| 全部を記録 | 命令・外への通信・入れた道具・ファイルの動きを、全部記録に残す |
| 危ない物だけ止める | 決まりの表・小さな AI・人の 3 段で、その場で止める |
| 取り返しのつかない物は人 | お金・鍵・消す・外へ送る・本番・権限は、確認のカードを人が押す |
止める仕組みは、各ハーネスの公式の差し込み口(Claude Code なら hooks)につなぎます。Claude Code の会話の記録は既定で 30 日で消えるので、BeesBuild が写しを取って残します(記録と監査)。
外から取ってくる物
| 物 | 決まり |
|---|---|
| スキル | 5 段の確認を通った物だけを入れる(スキル) |
| 外の URL | 安全な URL の許可リストの物だけ。取りに行く出口は http と https の公開のアドレスだけで、転送の先も同じに確かめ、環境の proxy の設定は使わない |
| npm などの部品 | 名前を似せた偽物や悪い部品を、OSV の悪い部品の記録(MAL- で始まる番号)で見張る |
| 商用での URL の確認 | Google の Web Risk を二重の守りに足す。Safe Browsing の API は商用に使えないため |
作る製品の守り

BeesBuild で作る製品の守りは、設計図の「セキュリティ」のタブに書きます(設計図 ① システム開発)。点検の道具は、技術とハーネスの目録の中から選びます。
| 見る物 | いつ | 道具 | 止め方 |
|---|---|---|---|
| 秘密の漏れ | PR ごと | gitleaks | マージを止める |
| 依存の弱点 | PR ごと・毎晩 | OSV-Scanner | 重さ「高」はマージを止める |
| コードの穴 | PR ごと | Claude Code の /security-review・Semgrep | 「高」は止める。「中」は人が決める |
| 認可(権限の穴) | 公開の前 | 権限の試験 | 人が確かめる |
| 設定と外への通信 | 公開の前 | Cloudflare などの設定の点検・通信の許可の一覧 | 人が確かめる |
| 個人の情報 | PR ごと | 記録とログに個人の情報が出ていないかの見張り | マージを止める |
重さごとの止め方
| 重さ | 扱い |
|---|---|
| 高 | マージと公開を止める。監査のスレッドが直しを作る |
| 中 | 人の番で決める(直す・受け入れる・後で) |
| 低 | 記録だけ。週に 1 回まとめて見る |
- 自動マージの条件の 1 つは、監査の重さ「高」が 0 であることです(PR の地図とマージ)。
- 点検は、作るスレッドとは別の監査のスレッドが受け持ちます。書いたスレッドと見るスレッドを分けるためです。
- 点検の結果の中身は、監査のスレッドと人の番の中だけで扱い、PC の外に出しません。守りの指摘は issue にせず、守りの台帳に置きます(記録と監査)。
守る物と信頼の境目
タブには、守る物(会員の情報・支払いの記録・役ごとの権限 など)と、信頼の境目を書きます。信頼の境目は、利用者の端末・Cloudflare・API・データの置き場のように、持ち主や守り方が変わる所です。境目ごとに、誰が何をできるか(認可)を確かめます。
決めきれない事は、人の番へ回します。例えば「先生は、別の教室の生徒を見られるか」は、AI が決めずに人が決めます。
公開の前の守りの点検は、出して回す島の 2 つ目のページです(出して回す)。
直っていない弱点の中身は外に出さない
本番でまだ直っていない弱点の中身は、この PC の外に出しません。
- どの AI にも送りません。データの扱いを「全部の仕事」にしていても同じです(データの扱い)。
- issue・PR の本文・手紙・クラウドの連絡箱に、穴の作り方を書きません(PR の地図とマージ)。
- Google Colab やクラウドの蜂には渡しません(仮想マシンと Google Colab)。
守りの分析と毎週の点検
作った製品の監査ログ・不審なアクセス・毎週の点検は、分析の中の「守りの分析」で見ます。毎週月曜に、部品の弱点・設定の誤り・鍵の漏れ・管理者が 2 段の確認を入れているかを点検し、見つかった事を設計図の「守り」への直しの案にします(監視と監査)。
守りの画面
| 画面 | すること | 詳しく |
|---|---|---|
| 鍵と接続 | 鍵の置き場・渡し方・接続口・鍵の一覧 | 鍵と接続 |
| 権限の地図 | 人・サービスアカウント・トークン・AI の権限を 1 枚で見る | 鍵を持たない |
| 持ち出しの守り | クラウドからデータを持ち出させない 3 段の守り | 鍵を持たない |
| 監視と監査 | AI の動きと外への通信を記録し、判定を付ける | 監視と監査 |
| 危ない操作を止める | 決まりの表・小さな AI・人の 3 段 | 監視と監査 |
| 守りの分析 | 作った製品の監査ログ・不審なアクセス・毎週の点検 | 監視と監査 |
| 弱点の知らせ | 弱点の知らせと、使っている部品の突き合わせ | 監視と監査 |
| セキュリティ(設計図) | 作る製品の点検 | このページ |
| ライセンスと謝辞・有料の契約 | 使う物のライセンスと、有料の道具の台帳 | 規約の線とライセンス |
| 規約とポリシー(設計図) | 作る製品の利用規約などの台帳と直しの流れ | 規約の線とライセンス |
法律の助言ではない
規約・ライセンス・個人情報・国の制限について、このドキュメントと BeesBuild の画面が出す物は、法律の助言ではありません。公開の前に、専門家に確かめてもらう段を人の番で通します。
データの型
| 型 | 中身 | 詳しく |
|---|---|---|
HbSecretRef | 鍵の参照(置き場の住所・種類・写し先・期限)。中身は持たない | 鍵と接続 |
HbConfirmCard | 確認のカード | 確認のカードと止める 3 段 |
HbStopRule | 止める決まり(NG のコマンド・触らない物・全部で止める) | 確認のカードと止める 3 段 |
HbAuditEvent | 監査の記録の 1 行 | 記録と監査 |
HbOutboundLog | 外への通信の記録。中身は残さない | 記録と監査 |
HbFinding | 守りの指摘(点検・分析で見つかった事) | 記録と監査 |
HbAccessAnomaly | 不審なアクセスの 1 件 | 監視と監査 |
HbVulnMatch | 弱点の知らせと部品の突き合わせ | 監視と監査 |
HbCloudGrant | 権限の地図の 1 行 | 鍵を持たない |
HbGrantChange | 権限の変更の案と記録 | 鍵を持たない |
HbGuardPolicy | 持ち出しの守りの決まり | 鍵を持たない |