監視と監査
BeesBuild の守りの方針は、「許可は今のまま、事後に必ず気づく」です。AI の仕事を 1 つずつ止めて聞くことはしません。そのかわり、動きと外への通信を全部記録し、危ない物だけをその場で止めます。
| 画面 | すること |
|---|---|
| 監視と監査 | AI の動きと外への通信を記録し、判定を付ける |
| 危ない操作を止める | 決まりの表・小さな AI・人の 3 段で止める |
| 守りの分析 | 監査ログ・不審なアクセス・毎週の点検を見る(分析の中のタブ) |
| 弱点の知らせ | 弱点の知らせと、使っている部品を突き合わせる |
動きの記録

記録の 1 行は、時刻・誰(スレッドとハーネス)・種類・中身・判定です。種類は、コマンド・外への通信・入れた道具・ファイルの 4 つです。
| 判定 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 止めた | 決まりで止めた | 外の台本をそのまま動かす curl … | sh・作業の外のフォルダーを丸ごと消す |
| 注意 | 止めないが、人に見せる | 初めての先に 12 KB を送った・新しい依存を 3 つ入れた |
| いつもの先 | 普段から使う送り先 | registry.npmjs.org |
| 作業の中 | 作業のフォルダーの中の動き | 作業のフォルダーの中で 312 件を消した |
気づく物
- 初めての外の先に送った
- 大量の削除・作業の外のファイルに触った
- 新しい道具を入れた
- 夜中の動き・急な量の増え方
集め方
| どこから | 集め方 |
|---|---|
| Claude Code | 会話の記録と OpenTelemetry |
| Codex | 記録のファイルと OpenTelemetry |
| Windows | OS に組み込みの Sysmon(既定は切) |
Claude Code の会話の記録は、既定で 30 日で消えます。BeesBuild は写しを取り、監査の記録を 30 日より長く残します。
監査の記録に入る物
| 物 | 例 |
|---|---|
| コマンドとファイル | AI が動かした命令・消したファイル |
| 外への通信 | 送り先・量・どのエージェントか |
| 入れた道具 | 新しい依存・スキル・MCP サーバー・プラグイン |
| マージと権限 | 自動のマージ・招待と役の変更・範囲の割り当て |
| お金 | 課金のページを開いた・費用を読む口への通信 |
| 画面の操作 | ブラウザーと画面の操作の出口の記録・送った画面の写真の数 |
| 共有 | 共有のボードを出す・見る人を変える・持ち主を渡す |
外への通信の先
送り先ごとに、どのエージェントが何回送ったかを並べます。初めての先には印を付け、送った量と、どのエージェントかを残します。外への通信の記録には、送り先・大きさ・隠した物の種類だけを残し、中身は残しません(データの扱い)。
危ない操作を止める

3 つの段
| 段 | 速さ | すること |
|---|---|---|
| 1 決まりの表 | 約 1 ミリ秒 | NG のコマンドに当たったら、すぐ止める |
| 2 小さな AI の判定 | 0.5〜2 秒(実測で詰める) | 表に無いが怪しい物を、速くて安い AI が判定する |
| 3 人 | — | AI が「危ない」と言った物だけ、人の番で人が決める |
NG のコマンド
| コマンド | 起きること | 扱い |
|---|---|---|
rm -rf /・Remove-Item -Recurse C:\ | ドライブを消す | 止める |
format・diskpart clean | ディスクを初期化する | 止める |
vssadmin delete shadows | 復元の点を消す | 止める |
curl … | sh・iwr … | iex | 外の台本をそのまま動かす | 止める |
reg delete HKLM | Windows の設定を消す | 止める |
git push --force(main へ) | 履歴を消す | 人に聞く |
| 作業のフォルダーの外への書き込み | 思わぬ場所を壊す | AI が判定 |
表は「決まりを足す」で足せます。足した決まりも、監査の記録に残ります。
ハーネスへのつなぎ方
| ハーネス | つなぎ方 |
|---|---|
| Claude Code | 道具を使う前の hook(PreToolUse)。HTTP の形で判定に聞く |
| Codex | hooks で止める |
| GitHub Copilot | hooks で確かめ、記録する |
| ACP でつなぐ物(OpenCode ほか) | アダプターの「仕事を渡す」口で止める |
止めた時の動き
- そのコマンドだけを止め、理由をエージェントに返します。
- 同じ物が続く時は、スレッドを止めて人の番へ回します。
- 止めた数・人に回した数・止めすぎ(誤り)の数を、週ごとに数えます。止めすぎが多い決まりは直します。
速さと値段
決まりの表で多くを止め、AI の判定は残りの怪しい物だけにします。判定に使うのは Haiku 5.5 などの小さなモデルで、1 回 約 $0.00007、1 日 1,000 回でも約 $0.07 の見込みです(推定)。判定の AI が落ちている時は、止める側に倒します。
お金・鍵・消す・外へ送る・本番・権限の操作は、この 3 段とは別に、必ず確認のカードを通します(確認のカードと止める 3 段)。
守りの分析

分析の画面の「守りの分析」のタブです。アクセスの数ではなく、作った製品の守りの様子をつかむために使います。
集める物
| 元 | 中身 |
|---|---|
| アプリの操作の記録 | 作った製品の中の操作 |
| GCP の監査ログ | クラウドの設定と権限の変更 |
| Cloudflare の守りの出来事 | WAF などが止めた要求 |
| ログインの失敗 | 失敗の数と増え方 |
不審なアクセス
| 種類 | 見る物 |
|---|---|
| 許す国の外から | 決めた国の外からのアクセス |
| データセンターの IP から | 人ではなく、機械からのアクセス |
| 匿名の通り道から | Tor などを通ったアクセス |
| ログインの失敗が続く | 同じ IP から続く失敗 |
| 管理画面への直の入り口 | 管理画面を直に狙ったアクセス |
許す国は、持ち主が決めます。国の表は、Xroid と Geniam と共通の物を読みます。止めすぎないよう、例外を頼める窓を用意します。
国を絞る時は、利用規約に使える地域を書き、個人情報の扱いを国ごとの法律で確かめます。法律の助言ではないので、専門家に確かめてもらう事を人の番に出します。
毎週の点検
毎週月曜に、次の 4 つを点検します。
| 点検 | 見る物 |
|---|---|
| 部品の弱点 | 使っている部品に、知られた弱点が無いか |
| 設定の誤り | 公開の範囲が広すぎる置き場などが無いか |
| 鍵の漏れ | コードや記録に鍵が出ていないか |
| 管理者の 2 段階の認証 | 管理者が全員、2 段階の認証を入れているか |
見つかった事は、設計図の「守り」への直しの案になります。例えば「管理画面は許す国を絞り、2 段階の認証を必須にする」という案を、ボタン 1 つで作れます(設計図 ① システム開発)。
弱点の知らせと部品の突き合わせ
技術の見張りが取り込んだ弱点の知らせ(CISA KEV・OSV など)を、使っている部品と突き合わせます。設計中
- ロックファイルから部品の一覧を作り(OSV-Scanner)、技術の目録の札と照らして、当たった物を 1 件ずつにします。
- プロジェクトのゾーンに入っている WAF の決まりを読み、一時の守りが「ある・無い・今のプランでは使えない」を出します。Cloudflare の Free Managed Ruleset は全部のプランで、Cloudflare Managed Ruleset は Pro 以上で使えます。
- WAF は代わりの守りで、ソフトの直しではありません。攻撃の試みが見えても、破られたとは限りません。画面にもそう添えます。
- 要対応で当たった物は人の番へ、ほかは週のまとめへ入れます。
- 押せるのは、知らせを開く・仕事の札を作る・読むだけの点検・WAF の決まりを入れる案(確認のカード)です。
- 知らせに付いてくる AI 向けの作り置きの文は、AI に渡しません(外の指示に従わない)。
- 本番でまだ直っていない弱点の中身は、この PC の外に出しません。
データの形
| 型 | 中身 |
|---|---|
HbAuditEvent | 監査の記録の 1 行(時刻・誰・種類・中身・判定) |
HbOutboundLog | 外への通信の記録(送り先・大きさ・隠した物の種類。中身は残さない) |
HbStopRule | 止める決まり(NG のコマンド・触らない物・全部で止める) |
HbFinding | 守りの分析と点検で見つかった事 |
HbAccessAnomaly | 不審なアクセスの 1 件 |
HbVulnMatch | 弱点の知らせと部品の突き合わせ(当たった部品と版・WAF の一時の守りの有無・状態) |