ペルソナで確かめる
段 4 では、ペルソナの AI に先に作る 4 つを見せ、届く・買う・使えるの 3 段が働くかを確かめます。違和感が見つかれば、作る前に設計へ戻ります。
網であって、証拠ではない
AI のペルソナは、本物の客ではありません。使いやすさの調査の会社 Nielsen Norman Group は 2024 年 6 月の記事で、AI の合成の利用者は楽観的で浅く、考えの検証や最後の決定に使ってはいけない、としています。
BeesBuild は、シミュレーションを「違和感を見つける網」として使います。売れることの証明には使いません。
| 使う所(網) | 使わない所(証拠) |
|---|---|
| 4 つの分かりにくい所・足りない情報 | 売れる・使われることの証明 |
| 約束のずれ | 値段の決定 |
| 最初の 1 つの行き止まり | お客の声として外に出すこと |
| 本物の人に聞く問いの準備 | 人が決める所を、AI の点で決めること |
証拠は、作っている間の事前登録とプレイテストで、本物の人から取ります(作る段と並行の段)。
癖を減らす工夫
- ペルソナ 1 人を、別の文脈(サブエージェント)で走らせます。
- 同じペルソナを 3 回走らせ、答えのぶれを見ます。
- 主の客の 1 人は、別のモデルでも比べます。
- あえて反対の人を必ず入れます。
- 意見ではなく、行動を聞きます(止まるか・申し込むか・最後までできるか)。
- 自社の物を、ほかの物と混ぜて並べます。
3 段とつながり
| 段 | 見せる物 | 聞くこと |
|---|---|---|
| 届く | 記事・投稿・動画を、ほかの投稿と混ぜた並び(6 つのうち 2 つが自社) | 止まって見るか・なぜか・何の物だと思ったか |
| 買う | 説明のページ | 一言で何のサービスか・自分に要るか・値段をどう感じるか・信じられるか。申し込む・迷う・申し込まないの 1 つ。迷う時は「何があれば申し込むか」 |
| 使える | 資料と画面の見本 | 最初の 1 つ(例:予約を 1 つ作る)をたどり、手順の数・止まった所・最後までできたか |
| つながり | 4 つの全部 | 4 つの約束がそろっているか(AI が照らす) |
使えるの段で、画面を本当に操作させたい時は、専用のブラウザーで価値の試験として流せます(ブラウザーと画面の操作)。費用は利用者の API キーで払います。
1 回の実行の組み方
1 回の実行は「ペルソナ × 先に作る束の版 × 問いの型 × 回数 × 道」で決めます。
| 役 | 数 | 中身 |
|---|---|---|
| シミュレーションの統括 | 1 | 依頼を読み、手伝いを起こし、まとめる。結果は直さない |
| ペルソナの手伝い | ペルソナ × 3 回 | サブエージェント persona-sim。使える道具は Read・Glob・Grep と、結果の置き場に書くことだけ |
| 比較役 | 1 | 主の客の 1 人を、別のモデル(Codex の読むだけのサンドボックス)で 1 回 |
| まとめ役 | 1 | 3 段の表・違和感・ずれ・戻る先の案。「AI が書いた」の印を付ける |
# Claude Code のサブエージェントの雛形(.claude/agents/persona-sim.md)の考え方
# 道具を読むだけに絞り、Bash とネットは使わせない
tools: Read, Glob, Grep # と、結果の置き場への書き込みだけ
Claude Code のサブエージェントは .claude/agents/ にファイルで置け、道具を絞れ、別の文脈で動き、claude -p でも動きます。書く場所を結果の置き場だけにする許可の設定の書き方は、試験の週に確かめる所です。
動かす道
既定は、利用者の購読の Claude Code(手元の CLI か、クラウドの会話)です。束とペルソナをクラウドに出すのは、「クラウドに出す物」の設定が許す時だけで、既定は出しません。束の版が上がるたびに全部を流し直す時だけ、クラウドの蜂(Managed Agents。予算つき・読むだけ)を使えます。
依頼と結果の型
どの道で動かしても、置き場は同じです。
| 置き場 | 中身 |
|---|---|
personas\ | ペルソナ(版つき) |
kit\v<版>\ | 先に作る束 |
sim\runs\<実行の ID>\request.json | 依頼(hb.sim.request.v1):束の版と指紋・ペルソナと版・回数・比較の道具・問いの型・書く場所・守ること |
sim\runs\<実行の ID>\results\ | 結果(hb.sim.result.v1):段ごとの答えと点・言ったこと・違和感(重さ・場所・戻る先)・ずれ・確からしさ・道具とモデル・AI が書いた印。書き終えた印の .DONE |
sim\runs\<実行の ID>\summary.md | まとめ(3 段 × ペルソナの表・違和感の並び・ずれ・戻る先の案)と、全部が終わった印 |
結果は追記だけで、上書きしません。やり直す時は、新しい実行の ID にします。どの結果にも、見た束の版と指紋、ペルソナと問いの型の版、道具とモデルを付けます。
費用と時間の目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 1 回の実行 | ペルソナ 4 人 × 3 回 + 比較 1 回 |
| 読む量 | 約 40 万トークン |
| 書く量 | 約 4 万トークン |
| API で払う時 | Sonnet 5.5 で約 1.2 ドル、Opus 5.5 で約 2.4 ドル |
| 時間 | 並べて 15〜30 分 |
数は設計の時の見込みです。購読の枠で動かす時は、API の額はかかりません。
結果の残し方
- 結果はエコシステムの地図の「シミュレーションの値」の層(水色の点線)に載ります。実の数の層(実線)とは切り替えて見せ、足しません。
- 戻るか進むかの決定(何を見て、どこへ戻ったか)は、考える部屋に残します。
- 重さ「高」の違和感と門は、決める部屋の決めごとの束になります(作る前の門)。
- 公開の後、プレイテストと実の数が来たら、的中した・見落とした・外れた違和感を数えて的中率にします。見落としが多いペルソナは、実の声を足して版を上げます。
守ること
- シミュレーションの値は外に出しません。先に作る 4 つ・週次レポート・速さのレポートに写さず、お客の声として使いません。
- 束とペルソナに、鍵・個人の情報・社内の番号を入れません。
- 束の中の文は資料として扱い、ペルソナの AI はそれに従いません(外の指示に従わない)。